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2009年02月16日

こんなん出ましたけど~。

やっと部品がそろったので、こんな仕事に着手してます。
 

 
空冷2バルブエンジン用カムシャフトの交換です。
もちろんノーマルではなく、チューニングパーツです。

エンジンにはそれぞれ 『高回転向け』 とか 『低回転向け』 とか、ある程度の性格付けがされているのですが、コレばっかりはマフラー変えようがコンピューター変えようが、ちょっとフィーリングが変わる程度にしかなりません。
根本を変えようと思ったら、大部分のファクターを握っているカムシャフトは避けて通れないのです。
もちろんボア×ストロークやピストン重量・クランク重量、果てはバルブ数やシリンダー数やシリンダーレイアウト・クランク位相角まで、いろんなファクターが絡んでくるのですが、簡単に替えられる物といったらやっぱりカム。
逆にカムを替えんかったら、何をやっても結局は 『力持ちの低回転型エンジン』 、『やけにレスポンスのいい低回転型エンジン』 にしかなりません。

このオーナー様はツーリングはもちろん、サーキットやレースもガンガン走られる方なので、エンジン特性を 『高回転型』 にしたいのでしょうが、カタログには 『パワーアップします』 としかありません。

なんじゃそりゃ。

そりゃあ、替えてパワーダウンしたら怒られるだろう。
オーナー様も 『一か八か、試しに・・・。』 って感じだし、部品のラベルには 『EURO3』 (排ガス規制?)の記載があるし・・・。
ノーマルに毛が生えた程度なのか、レース向けのカリカリな物なのか、よー判らん。

この仕事はウチの系列のMOTO VITAからの依頼分なので発注時のやり取りもチラ聴きだし、バイクもヘッドしか来てないし・・・。
でも、素性の知れないカムシャフトを見知ったお客さんのバイクに組むのもなんか気が乗らない・・・。

で、なんとか自分なりにカムプロファイルが読めないかと悪戦苦闘。
超適当計測ですが、何かの足しになればと思いここまでやりましたが、

『・・・・・・あ。』

バーチカル側じゃ圧縮上死点位置わかんないじゃん。
ホリゾンタル側は・・・?  
まだ組んでません。

はい、終了~~。
きよしでした。

投稿者 duca : 2009年02月16日 23:26